アマゾン創業者 ベゾス氏 CEO退任へ
アメリカのIT大手アマゾン・ドット・コムは、創業者のジェフ・ベゾス氏がCEO=最高経営責任者を退任すると発表しました。今後は、取締役会長として新製品の開発などで会社の経営に関わり続けるとしています。
ベゾス氏は2日、社員にメールを送り、ことしの第3四半期にCEOを退任し、取締役会長に就任すると明らかにしました。
退任の理由についてベゾス氏は「アマゾンのCEOであることは重い責任がともなう激務だ。ほかのことに注意を向けることが難しい」と説明しています。
一方で、「これは引退ではない」として、今後も会長として新製品の開発や新規事業の立ち上げで会社の経営に関わるほか、自身が設立した宇宙開発ベンチャーや8年前に買収した有力紙「ワシントン・ポスト」などの運営にも力を注ぐと説明しています。
後任のCEOには、急成長しているクラウド事業を担当するアンディー・ジャシー氏が就任するということです。
ベゾス氏は57歳。
会社を設立して以来、インターネット通販から動画配信、それにクラウド事業などを手がけアメリカを代表する巨大企業グループに成長させました。
また、業績の急拡大を背景に個人資産も増え続け、アメリカの経済誌フォーブスが発表している世界の富豪のランキングでは、2020年まで3年連続でトップになっています。