プロ野球キャンプイン コロナ対策で無観客 異例の雰囲気

プロ野球の春のキャンプが1日から12球団一斉に始まりました。新型コロナウイルス感染防止のため、観客を入れず、静かな球場に選手の声が響く、異例の雰囲気でのキャンプインとなりました。

プロ野球は1日から、8球団が沖縄県で、4球団が宮崎県でキャンプに入り、全球団は両県からの要請を受けて、県独自の緊急事態宣言と政府の緊急事態宣言の両方が解除されるまでは観客を入れずに行います。

そのため1日のキャンプはどの球団もファンの歓声が聞こえない静かな球場に選手の声が響く、例年とは違った雰囲気で始まりました。

このうち楽天は、プロ野球に参入した16年前から沖縄の久米島でキャンプインしてきましたが、ことしは現地の医療体制を考慮して沖縄本島でスタートを切り、石井一久新監督が就任後初めて背番号「99」のユニフォーム姿を披露しました。

それぞれのキャンプ地では、球場やブルペン周辺に関係者以外が入れないように柵や看板が設置されたり係員が配置されたりしました。

また報道陣も選手との接触を避けるために、グラウンド上での取材が禁止され、取材場所も制限されました。

そして、選手をはじめすべてのチーム関係者や報道陣は、事前にPCR検査を受け陰性を確認したうえでキャンプ地に入っていて、期間中も1週間に1回程度、定期的に検査を受けたり、外食や不要不急の外出を控えたりして、感染対策を徹底することにしています。