高齢者施設入所の4人 コロナ感染 入院先調整中に死亡 埼玉県内

埼玉県内の高齢者施設に入所し、先月新型コロナウイルスの感染が確認された4人について、県は入院先の調整中に死亡したことを明らかにしました。

埼玉県内では1日、新型コロナウイルスに感染した合わせて7人が死亡したと発表され、内訳は県の発表が6人、川口市が1人となっています。

県によりますと、6人のうち4人は、先月新型コロナウイルスの感染が確認され、県が入院先を調整していましたが、先月23日から26日にかけて死亡したということです。

いずれも基礎疾患があり、中には感染確認後に発熱や血液中の酸素濃度の低下といった症状の悪化が見られた人もいて、施設の職員が体調を管理していたということです。

調整がつかず施設内で5日間待機していた人もいましたが、県は「入院の受け入れが難しい事情があったため」として詳しい理由を明らかにしていません。

入院調整中の4人が死亡したことについて、埼玉県は「入院の意向に応えることができず厳粛に受け止めている。同じようなことが起きないよう病床を確保するほか、介護が必要で人手がかかる患者についても受け入れが進むよう努めたい」と話しています。

これで県内で感染が確認され、死亡した人は359人になりました。

陽性確認の2人が変異ウイルス感染と判明

また、県はすでに陽性が確認されている2人について、イギリスで感染が広がっている変異した新型コロナウイルスに感染していたことが新たにわかったと明らかにしました。

2人は先月28日と30日に変異ウイルスの感染が確認された人の濃厚接触者で、県はさらに検査を進めるとともに、国と連携して監視を強化することにしています。

このほか、県内では1日、新たに159人の感染が確認されたと発表されました。

1日に発表される感染者が200人を下回ったのは去年12月28日の184人以来、およそ1か月ぶりです。

内訳は、県の発表が128人、さいたま市と川口市がそれぞれ9人、越谷市が7人、川越市が6人となっています。

県が発表したうちの3人は、いずれも県内でクラスターが発生している同じ高齢者施設の入所者でこれで34人になりました。

一方、県は感染が確認されたとして先月28日に発表した1人と、30日に発表した2人の合わせて3人について、すでに感染が明らかになっていた人と重複していたとして訂正しました。

これで、県内で感染が発表されたのは、合わせて2万5345人となりました。