東京 新型コロナ 8人死亡 393人感染確認 12月以来400人下回る

東京都は1日、都内で新たに393人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。400人を下回るのは去年12月21日以来です。
都の担当者は、自粛が減少の一因だという見方を示す一方で「1週間の平均はまだ800人を超えていて、楽観できない」として、引き続き対策を徹底してほしいと呼びかけています。

東京都は1日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて393人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1日の感染の確認が500人を下回るのは1か月余り前の去年12月28日以来です。

また、400人を下回るのは去年12月21日以来です。

年代別は
▽10歳未満が9人
▽10代が17人
▽20代が62人
▽30代が64人
▽40代が63人
▽50代が54人
▽60代が32人
▽70代が30人
▽80代が47人
▽90代が15人です。

1日の393人のうち、およそ58%の226人は、これまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、残りのおよそ42%の167人はこれまでのところ感染経路がわかっていないということです。

濃厚接触者の内訳は、
▽「家庭内」が最も多く98人、
次いで、
▽「施設内」が89人、
▽「職場内」が14人、
▽「会食」が3人などとなっています。
このうち「施設内」では、19の医療機関で患者と職員合わせて30人、14の高齢者施設で利用者と職員合わせて55人の感染が確認されました。
高齢者施設のうち「葛飾ロイヤルケアセンター」では、1日だけで入所者31人と職員4人の合わせて35人が報告されました。

1日の393人について、都の担当者は「自粛によって減っている部分が大いにあると思う」という見方を示しています。
一方で「月曜日は1週間の中でも一番低い数字の傾向があり、390人程度が毎日続くわけではないと思っている。1週間の平均はまだ800人を超えていて、楽観できる状況では全くない。高齢者の感染も増えており、きょうの数字をもって『大丈夫だ』と思わずに、もうひとふんばりして感染を減らす対策に取り組んでほしい」と呼びかけています。

これで都内で感染が確認されたのは、10万人を超えて合わせて10万234人になりました。

また、1日時点で入院している人は31日より8人増えて2899人でした。

「現在確保している病床に占める割合」は59.2%です。

このうち、都の基準で集計した1日時点の重症の患者は31日より7人減って133人で、重症患者用の病床の42.2%を使用しています。

感染が確認された人のうち、自宅で療養している人は31日より778人減って4692人でした。

都が確保したホテルなどで療養している人は、31日より27人減って656人で、医療機関に入院するか、ホテルや自宅で療養するか調整中の人は31日より741人減って3472人でした。

また、都は、感染が確認された70代から90代までの男女8人が死亡したことを明らかにしました。

このうち、施設内で感染した人が2人、院内感染と家庭内感染がそれぞれ1人でした。

これで都内で死亡した人は合わせて894人になりました。

加藤官房長官「減少傾向も警戒必要」

加藤官房長官は午後の記者会見で「先週から減少傾向が続いているが、引き続き警戒が必要な状況と考えている。東京都でも引き続き知事から不要不急の外出自粛や、営業時間短縮などの協力の要請が出されているところだ」と述べました。

そのうえで「厚生労働省の専門家会合でも専門家による評価・分析が行われているところで、それをしっかり踏まえながら東京都の取り組みを支援したい。今後の緊急事態宣言の取り扱いについても総合的な判断を行っていきたい」と述べました。