クレジットカードでみる消費動向 1月前半も悪化 コロナ影響

クレジットカードの利用情報をもとに消費の動向を指数にする調査で、先月前半の指数は、前の年の同じ時期を18%余り下回りました。新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言の影響で旅行や外食などが悪化し、娯楽や小売の消費も落ち込みました。

データ分析会社のナウキャストとクレジットカード大手のJCBは、カードの利用情報をもとにプライバシーを保護したうえで消費動向をみる指数を公表しています。

それによりますと、先月1日から15日までの指数は前の年の同じ時期を18.5%下回りました。

分野別に指数をみると、
▽「旅行」がマイナス70.8%、
▽「外食」がマイナス46.3%、
▽「交通」がマイナス37.9%と大きく落ち込んでいて先月から東京などの11の都府県に出されている緊急事態宣言の影響とみられます。

さらに
▽去年12月後半はプラス2.7%だった「小売」がマイナス8.7%に、
▽「娯楽」も12月後半より20ポイント余り下落してマイナス32.9%でした。

調査した会社では「サービス業を中心に、緊急事態宣言の影響が大きく出ていて、特に外食は去年4月に宣言が出た時の水準まで悪化した。今後もサービス業を中心に消費の落ち込みが懸念される」と話しています。