新型コロナ対策の特措法改正案 きょう衆議院通過へ

国会では、新型コロナウイルス対策の特別措置法などの改正案が、1日に衆議院を通過し、参議院での審議を経て、3日に成立する見通しです。一方、今週後半からは、新年度予算案の審議が始まる見込みで、緊急事態宣言の期限を週末の7日に控え、与野党の論戦が本格化します。

新型コロナウイルス対策の特別措置法と感染症法などの改正案は、先週、自民党と立憲民主党が、入院を拒否した感染者に対する刑事罰を削除するなどの修正を行うことで正式に合意し、衆議院で審議入りしました。

改正案は1日、衆議院内閣委員会で、厚生労働委員会との連合審査会が開かれるなど質疑が行われたあと採決され、賛成多数で可決される見通しです。

そして、直ちに本会議に上程され、1日中に衆議院を通過する運びで、参議院での審議を経て、3日に成立する見通しです。

一方、今週後半からは、一般会計の総額が過去最大の106兆円余りとなる新年度=令和3年度予算案の審議が始まる見込みです。

与党側は、先週成立した今年度の第3次補正予算と合わせ、新型コロナウイルス対策や経済の立て直しに向けた予算を切れ目なく執行する必要があるとして、年度内の成立を目指し、着実に審議を進めたい考えです。

これに対し、野党側は、予算案は緊急事態宣言が出される前に編成され、医療現場や事業者などへの支援策が不十分だとして見直しを求める構えで、宣言の期限を週末の7日に控え、与野党の論戦が本格化します。