東京都 新型コロナ 633人感染確認 3日連続 1000人下回る

東京都内では、31日新たに633人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、このうち3割近くは65歳以上の高齢者でした。都は、高齢者が施設内や家庭内で感染するケースが相次いでいるとして、感染防止対策をいま一度、徹底するよう呼びかけています。

東京都は、31日都内で新たに10歳未満から100歳以上までの男女合わせて633人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1日の感染の確認が1000人を下回るのは3日連続です。

年代別は、▽10歳未満が25人、▽10代が27人、▽20代が122人、▽30代が76人、▽40代が93人、▽50代が89人、▽60代が38人、▽70代が77人、▽80代が62人、▽90代が22人、▽100歳以上が2人です。

このうち65歳以上の高齢者は185人で、全体の3割近く(29.2%)となりました。

31日の633人のうち、
▽およそ54%の342人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、
▽残りのおよそ46%の291人はこれまでのところ感染経路がわかっていないということです。

濃厚接触者の内訳は、
▽「家庭内」が最も多く156人、
次いで、
▽「施設内」が135人、
▽「職場内」が17人、
▽「会食」が4人などとなっています。

このうち「施設内」では、
▽27の医療機関で患者と職員合わせて93人、
▽20の高齢者施設で利用者と職員合わせて33人の感染が確認されました。

都の担当者は「このところ高齢者が医療機関や高齢者施設で感染するケースが非常に増えている。早めに検査を実施するなどして感染の拡大を食い止めてほしい。家庭内での高齢者の感染も少なくないので、同居する人も含めていま一度、対策を徹底してほしい」と呼びかけています。

これで都内で感染が確認されたのは合わせて9万9841人になりました。

今月に感染が確認された人は3万9664人で、先月の2.1倍です。

また、31日時点で入院している人は30日より9人増えて2891人でした。

「現在確保している病床に占める割合」は61.5%です。

このうち、都の基準で集計した31日時点の重症の患者は30日より1人減って140人で、重症患者用の病床の52.8%を使用しています。

感染が確認された人のうち、自宅で療養している人は30日より174人減って5470人でした。

都が確保したホテルなどで療養している人は30日より26人減って683人で、医療機関に入院するか、ホテルや自宅で療養するか調整中の人は30日より65人増えて4213人でした。

また、都は、これまでに感染が確認されていた60代から80代までの男女合わせて3人が死亡したことを明らかにしました。

3人はいずれも院内感染だったということです。

これで都内で死亡した人は合わせて886人になりました。

小池知事「意識をもうあと一歩 共有を」

東京都の小池知事は記者団に対し、1月に入って1日の感染確認が1000人や2000人を超えていたころに入院や療養となった人が一定の期間が経過して退院などになっているという認識を示しました。

そのうえで、「プラスとマイナスで言うならば、今は全体として減っているので、保健所や病院などの負担が軽減していくことになると思う。感染しない、感染させないという意識をもうあと一歩、共有していきたい。そういう意味で大変重要な時期だ」と述べました。