パラ競技 パワーリフティング全日本選手権 感染対策徹底し開催

パラリンピック競技のパワーリフティングの全日本選手権が感染対策を徹底したうえで始まり、男子49キロ級では日本記録を持つ西崎哲男選手がリオデジャネイロパラリンピックで5位に入った三浦浩選手との激しい争いを制して大会2連覇を果たしました。

足などに障害がある選手がベンチプレスで持ち上げたバーベルの重さを競うパワーリフティングの全日本選手権は30日と31日、東京 千代田区で行われます。

緊急事態宣言が出される中で開かれたことしの大会は、無観客で競技エリアに入る人数をPCR検査で陰性だった選手と審判などにかぎるといった感染対策を徹底していました。

大会初日の男子49キロ級ではともに東京パラリンピック代表を目指す43歳の西崎選手と56歳の三浦選手の激しい争いとなりました。

1回目は、西崎選手が132キロを失敗したのに対し三浦選手が133キロを成功し、2回目は西崎選手が132キロを成功し、三浦選手は自己ベストとなる136キロに挑戦して失敗しました。

そして最後の3回目で、先に西崎選手が136キロを成功させたのに対し、三浦選手はこれを上回る137キロに挑戦しましたが、フォームが乱れて失敗に終わり、西崎選手がこの種目2連覇を達成しました。
西崎選手は「1回目に失敗したことで思いどおりの試合ができなかった。自分の弱さが出た。3回目に挙げられたのが唯一よかったところだと思う」と満足した様子はありませんでした。

そのうえで、開催を巡り賛否がある東京大会に向けては「目標としてきた大会なので安全・安心な形で開催され、終わった時にはやってよかったという大会になってほしい」と話していました。