飲食店の店舗営業 屋外に限り再開 米ロサンゼルス

アメリカで1日に確認される新型コロナウイルスの新たな感染者が減少する傾向にある中、大都市ロサンゼルスでは飲食店の店舗での営業が屋外に限って認められ、およそ2か月ぶりに再開されました。ただ専門家からは感染者の人数自体は依然、多いとして懸念の声も出ています。

アメリカのジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、アメリカで1日に確認される新たな感染者は減少する傾向にあり、西部カリフォルニア州では先月、最も多い日で6万人を超えていたのが、最近はおよそ2万人で推移しています。

これを受けてロサンゼルス郡では、これまで制限していた飲食店での店舗での営業が屋外に限って認められ、29日、一部のレストランが営業を再開しました。

制限を緩和する動きはほかの都市でもみられ、東部のニューヨークでは新型コロナウイルスの検査の陽性率が下がる傾向にあるとして、このままの傾向が続いた場合は、来月14日から一定の条件のもとで飲食店の店内での営業を認める方針が示されました。

ただアメリカでは変異ウイルスへの警戒も強まる中、こうした動きに懸念の声も出ていて、感染症が専門のカリフォルニア大学バークレー校のシュワルツバーグ名誉教授は「感染者の人数が減ったとは言え、多い状況に変わりはない。私たちはもうしばらくはできるだけ自宅にいるべきだ」と話しています。