フランス 変異ウイルス対策でEU域外国との行き来 原則禁止に

フランス政府は、変異した新型コロナウイルスが感染拡大を加速させるおそれがあるとして午後6時以降の夜間の外出禁止に加えて新たにEU=ヨーロッパ連合の域外の国との行き来を原則禁止すると発表しました。

フランスでは、今月16日から夜間の外出禁止の開始時間を2時間早め、午後6時からとしていますが、新型コロナウイルスの1日の感染者数は平均して2万人前後と高止まりしているうえ、感染力が強いとされる変異したウイルスが新規の感染者数のおよそ10%を占めているとみられています。

カステックス首相は29日夜、記者会見し、変異したウイルスが感染拡大を加速させるおそれがあるとして、フランスとEU域外の国との間の出入国を、31日から必要不可欠な場合を除いて禁止すると発表しました。

また、食料品を扱わない一定の広さのショッピングモールの営業を禁止するほか、警察官を動員して夜間の外出禁止に違反した場合の取締りを強化するとしています。

一方、去年の春と秋に行った、日中を含む外出制限に踏み切ることまではせずカステックス首相は「外出制限を避けるためあらゆることを行う。今後、数日が決定的に重要だ」と強調しました。