埼玉 大野知事「緊急事態宣言 効果出始めているが依然厳しい」

緊急事態宣言から3週間となった29日、埼玉県は対策本部会議を開き、大野知事は「飲食店の営業時間短縮など緊急事態宣言に伴う取り組みの効果が出始めているが、療養者数など依然として厳しい状況にある」と述べました。

埼玉県の対策本部会議では、直近1週間の県内の感染者数は2010人と高い水準であるものの、ピーク時に比べると3分の2に減ったことなどが報告されました。

大野知事は「感染拡大のスピードは鈍化が見られるが、療養者数などは国のステージ4の指標を下回らず、依然として厳しい状況にある」と述べました。

また、飲食店の営業時間短縮に98%の店が協力し、JR大宮駅の周辺では夜間の人出は減った一方、昼間の人出は前回の緊急事態宣言の時と比べ大きく減っていないと指摘しました。

そのうえで大野知事は「少しずつ成果が出てトンネルの向こうの明かりが見えている状況だ。緊急事態宣言の間に感染者を減らすことが重要で、企業でのテレワークなどの取り組みに協力いただきたい」と述べました。