タイ 行動制限措置を緩和へ 感染者は1日800人超える水準続く

新型コロナウイルスの感染拡大が続いているタイでは、1日当たりの感染者数が800人を超える水準が続いていますが、タイ政府は感染の抑え込みは可能だとして、行動制限の措置を緩和することを決めました。

タイ政府は29日、会見を行い、感染拡大を防ぐために今月はじめから続けている行動制限の措置について、来月1日から感染状況に応じて、地域ごとに緩和することを明らかにしました。

このうち、学校の休校の措置については、感染が最も深刻な一つの地域を除いて、すべての学校での対面授業を再開するということです。

また、レストランについては、感染が最も深刻な地域では午後9時まで、首都バンコクなど4つの地域では午後11時まで、店内での飲食が認められることになりました。

タイでは先月、バンコクに隣接する県の鮮魚市場で大規模な集団感染が発生し、タイ政府によりますと、29日も802人の感染者が確認されました。

しかし、29日の感染者数のうち9割は、鮮魚市場の周辺の限定された地域で確認されていて、タイ政府は感染の抑え込みは可能だとしています。

政府の担当者は「市中感染はほとんど起きておらず、大規模な集団感染が主なので、感染を抑える対策をとりやすい。今後3、4週間で状況は改善すると思われる」と説明しています。