東京都 新型コロナ 868人感染確認 17人死亡

東京都は29日、都内で新たに868人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。また、60代から90代までの16人を含む男女17人が死亡したことを明らかにしました。

東京都は29日、都内で新たに10歳未満から100歳以上までの男女合わせて868人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

都内では、28日は1064人、27日は973人、26日は1026人の感染がそれぞれ確認されるなど、今週は1000人前後で推移しています。

年代別は、
▽10歳未満が20人
▽10代が41人
▽20代が172人
▽30代が140人
▽40代が112人
▽50代が119人
▽60代が82人
▽70代が79人
▽80代が71人
▽90代が31人
▽100歳以上が1人です。

29日の868人のうち、およそ50%の437人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、50%近くの430人はこれまでのところ感染経路がわかっていないということです。

このほか、アメリカへの渡航歴がある人が1人いるということです。

濃厚接触者の内訳は「家庭内」が最も多く213人、次いで「施設内」が159人、
「職場内」が26人、「会食」が9人などとなっています。

このうち「施設内」では、25の医療機関で患者と職員合わせて90人、34の高齢者施設で利用者と職員、合わせて62人の感染が確認されました。

これで、都内で感染が確認されたのは、合わせて9万8439人になりました。

また、29日時点で入院している人は28日より15人増えて、2903人となりました。

「現在確保している病床に占める割合」は61.8%です。

このうち、都の基準で集計した29日時点の重症の患者は、28日より3人減って147人で、重症患者用の病床の55.5%を使用しています。

感染が確認された人のうち、自宅で療養している人は28日より784人減って5816人でした。

都が確保したホテルなどで療養している人は28日より34人増えて693人で、医療機関に入院するか、ホテルや自宅で療養するか調整中の人は28日より415人減って4395人でした。

また都は、感染が確認された40代と、60代から90代までの男女17人が死亡したことを明らかにしました。

このうち、40代の男性は高血圧の基礎疾患があったということです。

90代の女性は、家族との話し合いなどの結果、入院調整はしていなかったものの、入所していた特別養護老人ホームで亡くなったということです。

これで都内で「自宅療養中」に死亡した人は合わせて17人になりました。

また、都内で死亡した人は合わせて864人になりました。

都の担当者は「高齢者や基礎疾患のある人が容体が急変して亡くなったり、医療機関にかかっても亡くなったりする事例がある。死亡する人を減らすには感染する人を減らさないといけない」と話していて、引き続き感染防止対策の徹底を呼びかけています。

1月の死者数 月別で最多に

また、東京都内で新型コロナウイルスに感染して今月死亡した人は、29日までに194人となり、181人が死亡した去年4月を上回って月別では最も多くなりました。

都内の死者は、第1波で、医療機関での大規模なクラスターが発生するなどした去年4月に181人、5月に107人と、2か月連続で100人を超えました。

その後、減少したものの、第2波が来ていた去年8月以降、再び増加しました。

そして、第3波の先月は前の月の11月の3倍近い154人となっていました。