WHO 国際的調査チーム 中国側専門家と初の対面会議へ

WHO=世界保健機関は、新型コロナウイルスの発生源などの解明に向けて中国・武漢に入っている国際的な調査チームが29日、中国側の専門家と初めて対面で会議を行うとともに、調査期間中、感染拡大の初期に多くの患者が確認された海鮮市場などを訪れることを明らかにしました。

1月14日に湖北省武漢に到着した、日本を含む各国の専門家でつくるWHOの国際的な調査チームは28日、2週間の隔離措置を終えました。

そしてWHOは、調査チームが29日、中国側の専門家と初めて対面で会議を行うと明らかにしました。

また調査期間中には、WHO側が求めていた、感染拡大の初期に多くの患者が確認された海鮮市場や、アメリカがウイルスが流出した可能性があると主張する「武漢ウイルス研究所」などを訪問するほか、感染拡大の初期に感染した元患者への聞き取りも行うとしています。

ただ、感染拡大からすでに1年が経過していることから、WHO内部でも発生源の特定につながるのか疑問視する見方も出ていて、今後は、中国側が関連データの提供などにどれだけ応じるかが焦点です。