EU 日本からの渡航 再び原則禁止にすることを発表

日本で新型コロナウイルスの感染が拡大していることを受けて、EU=ヨーロッパ連合は日本から域内への渡航を再び原則禁止にすることを発表しました。

EUは去年、新型コロナウイルスの感染が拡大してから、域外からの渡航を制限していますが、日本や韓国、オーストラリアなど一部の国については、感染状況が落ち着いているとして、去年7月に対象から除外し、渡航できるようになっていました。

ただ、渡航制限から除外される国は定期的に見直しが行われていて、EUは28日、日本について、感染が拡大していることを受けて、必要不可欠な場合を除くEU域内への渡航を再び原則禁止にすることを発表しました。

実際に渡航を制限するかどうかは国境管理の権限がある各国に委ねられますが、EU域内で変異したウイルスの感染が拡大していることなどから各国は域内外の移動の制限を強めることで一致していて、今回の決定によって日本からの渡航は厳しく制限される可能性があります。

日本が再び制限の対象となったことで、EUへの渡航が認められているのは韓国、シンガポール、タイ、オーストラリア、ニュージーランド、ルワンダの6か国となりました。

官房長官「影響を注視し 適切に対応」

加藤官房長官は、閣議のあとの記者会見で「勧告には、各国に対する法的拘束力はないと承知しており、最終的には各国の対応をよく見ていく必要がある。EU=ヨーロッパ連合を含む欧州各国に対しては、日本の感染状況や水際対策を説明してきている。EUおよび加盟国とは引き続き連携し、現地の日本企業や法人などに対する影響を注視しつつ、必要な情報提供を行うなど適切に対応していきたい」と述べました。