福島第一原発 汚染水抑制でタンク満杯時期 先に延びる見通し

東京電力は福島第一原子力発電所で去年1年間に発生した汚染水の量が目標より少なく抑えられたことから、これまで来年夏ごろとしていた、汚染水を処理した水をためるタンクが満杯になる時期が先に延びるという見通しを明らかにしました。

福島第一原発では溶け落ちた核燃料を冷却した水と建物の地下に流れ込んだ地下水や雨水が混ざることで、放射性物質を含む汚染水が発生しています。

これについて東京電力は1日当たりの発生量を去年までに150トンほどに抑える目標を示し、水素爆発で穴が空いた3号機のタービン建屋の屋根に雨水の流入を防ぐカバーを設置するなどの対策を進めてきました。

その結果、去年1年間に発生した汚染水は目標より少ない、1日当たり140トンまで抑制できたということです。

汚染水を浄化設備で処理したあとの水は、トリチウムなどの放射性物質が残った状態で敷地内のタンクにためられていて、東京電力はこれまで来年夏ごろにはタンクが満杯になるとして、国が処分方法を検討しています。

東京電力福島第一廃炉推進カンパニーの小野明代表は会見で、汚染水の発生量が抑えられたことを受けて、タンクが満杯になる時期の見通しについて、「発生量の抑制の実績を踏まえると、これまで示していた2022年の夏ごろよりも後ろになるというのは間違いない。予測を再検討している」と述べました。