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米 コロナ感染者 減少傾向も 専門家「今後も難しい時期続く」

アメリカの1日あたりの新型コロナウイルスの感染者は、ピークからおよそ4割減少した一方、南アフリカやブラジルで広がっている変異ウイルスも相次いで見つかり、専門家は「今後も難しい時期が続く」と警戒を呼びかけています。
ジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、アメリカの1日あたりの新型コロナウイルスの感染者は減少する傾向にあり、この1週間の平均でおよそ15万人と、3週間前のピークに比べおよそ4割減少しています。

一方で、死者の数は引き続き3000人から4000人と高い水準が続いています。

CDC=疾病対策センターのワレンスキー所長は27日の会見で「感染者の減少には勇気づけられるが引き続き高い水準が続いていて、複数の予測では来月20日までに累計の死者は50万人前後に達するとされている」と述べました。

さらに今月25日、ミネソタ州で、ブラジルの一部で広がっている変異ウイルスに感染している人が確認されたほか、28日にはサウスカロライナ州で南アフリカで広がっている変異ウイルスに感染した人が確認されています。

バイデン政権の首席医療顧問を務めるファウチ博士は28日、アメリカメディアのインタビューの中で、変異ウイルスに今ある治療薬やワクチンがどの程度効果があるのか見極めながら対応を変えていく必要があるとして「今後も難しい時期が続く」と警戒を呼びかけました。

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