病床確保で都と病院が意見交換 病院からは“厳しい”との声も

東京都は、新型コロナウイルスの入院患者のための病床を確保するため、都内の病院と意見交換を行いました。都は、病床を増やすよう要請を続けていますが、これまでに病院側からは「短時間で大幅に増やすのは厳しい」などといった声が寄せられているということです。

意見交換には都内の26の病院が参加し、冒頭部分が報道陣に公開されました。

都の担当者は、最新の感染状況を説明したあと、通常の医療と両立させるための方策や、今後、感染拡大が長期化した場合の対応などについて意見を求めました。

病院側からは、疑いのある患者を受け入れる際、事前に陰性か陽性かが分かっていれば、効率的にコロナ患者専用の病床を使うことができるのではないかなどといった意見が出されていました。

東京都は、都内の病床をさらに増やして28日時点で4700床を確保しましたが、今後の感染状況によってはさらなる確保が必要だとして、病床を増やすよう引き続き要請しています。

ただ、これまでに病院側からは「すでにいっぱいの状態で受け入れるのは難しい」とか、「医師や看護師が限られるなかで短時間で大幅に増やすのは厳しい」などといった声が寄せられているということで、都は、病院の個別の事情も加味しながら病床の確保に努めたいとしています。