新型コロナウイルスの感染が急速に拡大している沖縄県宮古島市では、28日からすべての市立学校が臨時休校になっていて、教師たちは家庭で勉強する課題の検討などに追われています。
宮古島市教育委員会は、市内で感染が急速に拡大していることから、27日に市立の小学校・中学校・幼稚園すべてを28日から来月7日まで休みにすると発表しました。
このうち、全校生徒およそ490人の平良中学校では、教師たちが家庭で勉強してもらう課題の内容などを協議していて、その結果を学校のホームページに掲載したり、保護者あてにメールで伝えたりしていました。
学校では中学1年生・2年生の学年末テストを来月10日から予定していましたが、生徒の学習時間を十分に確保するため、来月19日と22日に延期したということです。
また、中学3年生は、県立高校の入学試験の願書の提出が来月3日と4日に控えていることから、進路の相談などに応じるため、個別の登校を認めるということです。
平良中学校の村上健輔教頭は「ある意味でしかたないと思うが、せめてあと1日、登校する日を設けてもらって、子どもたちにしっかり周知するなど準備の時間があったらよかったと思っている。いかに子どもたちの学習を充実させられるか、課題として取り組まなければいけない」と話していました。

宮古島 新型コロナ急拡大でドライブスルー方式の検査場に列
沖縄県の宮古島市では、新型コロナウイルスの感染が急速に拡大していることに伴って濃厚接触者としてPCR検査を受ける人たちが、ドライブスルー方式の検査会場に大勢訪れていて、車の行列ができる状況となっています。
沖縄県によりますと人口およそ5万5000人の宮古島市では新型コロナウイルスの感染が急速に拡大していて、26日が34人、27日が33人、そして28日が35人と、3日連続で感染者が30人を超え、28日は県内全体の98人の3分の1にのぼりました。
こうした状況を受けて、宮古島市は、26日、極めて危機的な状況にあるとして公立施設の閉鎖など感染対策を強化しています。
感染者の増加に伴って保健所から濃厚接触者としてPCR検査を受けるよう求められた人たちが、市内の検査会場に大勢訪れています。
県立宮古病院に設けられた、ドライブスルー形式での検査会場には、検査が始まる午前11時の前には車の行列ができていました。
誘導する職員は訪れた人との直接の会話を極力しないようにしたうえで、会場を示すパネルを掲げながら身ぶり手ぶりで案内していました。
県立宮古病院は新型コロナウイルスの感染者に対応するため、26日から一般外来の受け付けを取りやめていて、通院中の人には電話で診療を行っています。
救急の受け付けは通常どおり継続しています。
臨時休校で対応に追われる
繁華街は夜も閑散
新型コロナウイルスの感染が急速に拡大している沖縄県宮古島市の繁華街では、27日夜、ほとんどの飲食店が閉まっている状態で閑散としていました。
27日午後7時ごろの市内の繁華街、西里大通りでは、ほとんどの飲食店が閉まっていました。
営業しているのは数店しかなく、テイクアウトの弁当などを取り扱っていて、県が求める営業終了時間の午後8時までには店員が店頭に並べていた弁当を片づけ、店を閉めていました。
店員によりますと、3日前までは午後8時まで開いている店は多くあったものの、26日以降、営業自体を取りやめる店が増えたということです。
店員は「午後8時より前の時間で、これだけ街が静かだったことは今までになかった。感染拡大が落ち着くまで待つことしかできないが厳しい」と話していました。
27日午後7時ごろの市内の繁華街、西里大通りでは、ほとんどの飲食店が閉まっていました。
営業しているのは数店しかなく、テイクアウトの弁当などを取り扱っていて、県が求める営業終了時間の午後8時までには店員が店頭に並べていた弁当を片づけ、店を閉めていました。
店員によりますと、3日前までは午後8時まで開いている店は多くあったものの、26日以降、営業自体を取りやめる店が増えたということです。
店員は「午後8時より前の時間で、これだけ街が静かだったことは今までになかった。感染拡大が落ち着くまで待つことしかできないが厳しい」と話していました。