与党幹部“深夜まで飲食店” 自民党内から自粛徹底求める声

緊急事態宣言が続く中、与党幹部2人が、先週、都内の飲食店を深夜まで訪れていたことについて、28日の自民党の派閥の会合では、不適切な行動だとして、党に所属する議員に自粛の徹底を求める意見が相次ぎました。

緊急事態宣言が続く中、自民党の松本国会対策委員長代理と公明党の遠山幹事長代理が、先週、それぞれ都内の飲食店を深夜まで訪れていたことがわかり、2人とも事実関係を認めて陳謝しています。
これについて、松本氏が所属する麻生派の会合で、麻生副総理兼財務大臣は「緊急事態宣言が発令され、国民にご迷惑とご苦労をおかけしているさなかに、甚だ不適切な行動だ。本人に猛省を促し、厳重に注意した。私からもおわび申し上げる次第だ」と述べました。
また、岸田・前政務調査会長は、記者団に対し「政治家は襟を正し、高い緊張感を持って責任を果たす努力をすべきだ。国民に、生活や仕事の面で努力や工夫をお願いしているので、政治活動の進め方も工夫しなければならない」と述べました。
伊吹・元衆議院議長は「国民の不安や不満がいらだちに変わってくる時であり、『政権与党も我慢しているんだ』ということをわかってもらえるようにしなければならない。二階幹事長が自粛を呼びかける通知を出しているのだから、銀座に出没するようなことはできるだけないようにしてもらいたい」と述べました。