トヨタ 去年の世界販売台数 コロナ影響で減少も5年ぶり首位に

トヨタ自動車が去年1年間に世界で販売した車の台数はグループ全体で952万台となり、ドイツのフォルクスワーゲンを上回って5年ぶりに首位となりました。新型コロナウイルスの影響で前の年と比べて10%以上減少しましたが、アメリカや中国での需要の回復を背景に、ほかのメーカーより落ち込みを小さく抑えた形です。

トヨタ自動車によりますと、去年1年間の世界での販売台数は、ダイハツ工業と日野自動車を合わせたグループ全体で952万8438台でした。

先に発表しているドイツのフォルクスワーゲンは930万5400台で、トヨタが2015年以来、5年ぶりに年間の世界販売で首位となりました。

ただ、去年は新型コロナウイルスの影響で主な自動車メーカーは軒並み販売台数を減らしていて、前の年と比べてトヨタは11.3%、フォルクスワーゲンは15.2%それぞれ減少しました。

車の需要は経済活動の再開にともなって年の後半には持ち直しましたが、トヨタは、なかでも急速に回復したアメリカや中国で販売を積み上げ、ほかのメーカーよりも落ち込みを小さく抑えた形です。

ことしの見通しについてトヨタは「新型コロナウイルスの影響が続いているほか、さまざまな要因があり、状況を見極めたい」としています。

一方、連合を組んでいる日産自動車、三菱自動車工業、フランスのルノーの3社は、合わせて779万8919台で、前の年より23.2%減少しました。