中国 北京市内への移動を厳しく制限する新たな措置 新型コロナ

中国の北京では、新型コロナウイルスの感染を防ぐため、市内への移動を厳しく制限する新たな措置を始めることになりました。人の移動が増える旧正月の「春節」に加え、3月に全人代=全国人民代表大会の開催を控え、首都の感染対策を一段と強化した形です。

中国では、来月の旧正月の「春節」の大型連休を前に、28日から鉄道などが特別のダイヤとなり、帰省ラッシュが本格化します。

北京では、新型コロナウイルスの感染を防ぐため、市内への移動を厳しく制限する新たな措置を28日から3月15日まで実施することになりました。

具体的には、国内の別の地域から北京に入る場合、直近に受けたPCR検査の陰性証明が必要となるほか、入った後2週間は健康状態を報告するとともに1週間おきにPCR検査を義務づけています。さらに、感染者が出るなどした感染リスクの高い地域の人については、北京への移動を原則禁止するとしています。

北京では、今月20日にイギリスで見つかっている変異ウイルスの感染者が初めて確認されるなど、このところ感染が再び拡大する兆しを見せています。

当局としては、人の移動が増える旧正月の「春節」に加え、3月には中国で最も重要な政治日程の1つ全人代が北京で開催されることから、首都の感染対策を一段と強化した形です。