学生服など無料クリーニングで「給付金に恩返し」

新型コロナウイルスの影響で経営に打撃を受けた中小企業に対し、国は持続化給付金を支給して支援してきました。こうした中、鹿児島県内のクリーニング店が「給付金に対する恩返し」として始めた、子育て家庭の学生服などを無料でクリーニングする取り組みが全国に広がっています。

この取り組みは、支給された持続化給付金を、子育て家庭を支えるために使って「恩返し」しようと鹿児島県姶良市のクリーニング店が始めたもので、学生服や園児服を無料で洗います。

このキャンペーンは、賛同するクリーニング店に広がっていて、このうち鹿児島市桜ヶ丘の店では経営する山本直人さんが、預かった学生服にアイロンをかけて丁寧に仕上げていました。

この店では、リモートワークの増加や外出する機会の減少で来店客が減っていて、持続化給付金に経営を助けられたといいます。

山本さんは、3月までこの取り組みを続けることにしていて、「暗いニュースが多い中、明るい世の中になってもらいたいと始めました。子どもたちが笑顔になるだけでなく、洗濯の煩わしさから解放されることで親たちにも笑顔になってもらいたいです」と話していました。

現在、全国で236の店がこの取り組みに参加しているということです。