新型コロナワクチン 2回接種後の陽性反応は0.01% イスラエル

世界でも特に速いペースで新型コロナウイルスのワクチンの接種を進めている中東イスラエルの保険機関は、ファイザーなどが開発したワクチンの接種を2回受けた人について、初期段階の状況を公表しました。これまでに検査で陽性反応が出た人は0.01%にとどまったということで「勇気づけられる結果だ」としています。

イスラエルでは26日までに、1回目のワクチンを接種した人が人口のおよそ3割にあたる270万人にのぼり、このうちおよそ140万人は2回目の接種を終えるなど、世界的にも速いペースで接種を進めています。

このうち、アメリカの製薬大手ファイザーなどが開発したワクチンの接種を進めている、公的な保険機関「マッカビ」は、2回目の接種を終えた12万8600人について、初期段階の状況を公表しました。

2回目の接種から1週間以上経過したあとの状況を調べたところ、検査で陽性反応が出た人は20人、割合にして0.01%だったということです。20人には、いずれもせきや頭痛などの症状が現れましたが入院した人はいないということです。またこのうち10人には基礎疾患があったということです。

こうした結果についてマッカビは「初期段階のデータにすぎないが、非常に勇気づけられる結果だ」とコメントしています。

人口900万人のイスラエルでは、これまでに60万人以上が新型コロナウイルスに感染し、3度目となる厳しい外出制限が今月末まで出されています。

ワクチンの接種は、先月19日から医療従事者や60歳以上の高齢者を対象に始まり、政府は3月末までに16歳以上のすべての国民に対して接種を終えたいとしています。