「無観客」「参加とりやめ」異例の冬季国体が開幕 愛知・岐阜

愛知県と岐阜県を会場にことしの冬の国体=国民体育大会が、27日開幕しました。新型コロナウイルスの感染が広がる中、競技は、無観客で行われるほか、一部の自治体が参加を取りやめるなど、異例の大会となっています。

ことしの冬の国体は、愛知・岐阜、それに秋田の各県を会場に行われ、このうち愛知県と岐阜県では27日から5日間の日程で、スケートとアイスホッケーの競技が行われます。

27日は、名古屋市東区のホールで開始式が行われ、式に先立って、名古屋市出身のプロフィギュアスケーター、村上佳菜子さんが「夢をかなえようとする皆さんの姿は私たちを元気づけます。コロナなんかに夢を砕かれてなるものですか。がんばりましょう」と参加者にエールを送りました。

続いて、愛知県の大村知事が「新型コロナウイルスの感染防止を徹底したうえで最高のパフォーマンスを発揮し、全国に勇気を届けてほしい」と述べて、開幕を宣言しました。

今回の大会は、新型コロナウイルスの感染が広がる中、競技はすべて無観客で行われるほか、一部の自治体が参加を取りやめるなど、異例の大会となっています。

大会関係者によりますと、当初全国43都道府県から1800人余りが参加する予定でしたが、27日の時点で、アイスホッケーで8県、フィギュアスケートで2県、スピードスケートで5県が参加を取りやめたほか、29日から始まるショートトラックでも不参加の意向を示している県があるということです。

愛知と岐阜での冬の国体は、今月31日まで開かれます。

ライブ配信 アクセス集中で不安定な状態続く

愛知県と岐阜県を会場に27日開幕した冬の国体=国民体育大会は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、無観客で行われ、すべての式典と競技がインターネットの「国体チャンネル」でライブ配信されています。

しかし大会の事務局によりますと、フィギュアスケートの競技が始まった午前11時半ごろからアクセスが集中したため、配信が見られなくなったり映像が乱れたりしていて、午後6時現在も不安定な状態が続いています。

事務局では、28日以降はスムーズに配信が見られるようサーバーの機能を強化するなど対応を急いでいるほか、今後録画した映像を配信する準備を進めているということです。