三越伊勢丹 先月までの9ヶ月間の決算 コロナ影響過去最大赤字

大手デパートの三越伊勢丹ホールディングスが27日発表した先月までの9か月間の決算は、新型コロナウイルスの影響で最終的な損益が過去最大の347億円の赤字となりました。また、緊急事態宣言の影響を踏まえて、今年度1年間の売り上げの見通しを下方修正しました。

三越伊勢丹ホールディングスが発表した、去年4月から先月までのグループ全体の決算は、売り上げが前の年の同じ時期より31%減って6024億円、最終的な損益は前の年の同じ時期の78億円の黒字から一転して、347億円の赤字となりました。

新型コロナウイルスの影響で、店舗の休業や営業時間の短縮を余儀なくされたことや、売り上げを支えていた外国人旅行者の需要がほとんどなくなったことが要因です。

また、ことし3月までの1年間の業績予想も、緊急事態宣言に伴う営業時間の短縮などを踏まえて、売り上げの見通しを150億円引き下げて8000億円に下方修正しました。

最終損益の見通しは、広告宣伝などの経費を削減するとして、450億円の赤字のまま、据え置いています。

今後はネット通販の事業を強化するとともに、店頭ではスマートフォンのアプリを活用したリモートでの接客に力を入れ、業績の底上げを図りたいとしています。