メルカリ転売対策 命や健康に関わる必需品 不足で出品規制

フリマアプリ大手のメルカリは、新型コロナウイルスの影響で一時、品薄になったマスクや消毒液などが高値で転売された問題を受けて新たな対応方針をまとめました。ウイルスの感染が拡大し、マスクや消毒液など人の生命や健康に関わる必需品が不足した場合には出品を規制するなどとしています。

フリマアプリのメルカリでは、新型コロナウイルスの影響で去年1月ごろからマスクや消毒液などが高値で転売される事例が後を絶たず、その後、こうした商品の出品を禁止しています。

これを受けて、会社では去年7月から外部の有識者会議を設けて検討を進め、27日、新たな対応方針をまとめました。

それによりますと、ウイルスの感染拡大や大きな災害が起きた時に、マスクや消毒液、体温計など人の生命や健康に関わる必需品が不足した場合には出品を規制するなどの対応をとります。

それ以外の場合については、商品が不足して価格が高騰しても出品の規制はしませんが、購入の前に注意を呼びかけるということです。

メルカリの田面木宏尚上級執行役員は、オンラインで記者会見し「転売の規制は、いち早く検知することが大切なので、商品を販売する企業との連携も強化し、誰もが安心して参加できるマーケットを作りたい」と述べました。