バイデン大統領 “今秋初めまでにほぼ全国民分ワクチン確保”

アメリカのバイデン大統領は、新型コロナウイルスワクチンを追加で購入することを決め、ことし夏の終わりか秋の初めまでに、ほぼすべての国民が2回の接種を受けるのに十分なワクチンを確保できるとする見通しを示しました。

バイデン大統領は新型コロナウイルスの感染を抑え込むため、政権発足から100日で1億回分のワクチン接種を目指す考えを示していますが、一部でワクチンの供給が不足し、接種が滞っています。

これについてバイデン大統領はホワイトハウスで26日、会見し、各州に対して、ワクチンを供給するペースを速める方針を明らかにしました。

また、現在、アメリカで接種されている2種類のワクチンをそれぞれ1億回分、追加で購入する方針を決め、政権の対策チームに指示したと明らかにしました。

バイデン大統領は、「ワクチンの量は4億回分から6億回分に増え、夏の終わりか秋の初めまでに3億人のアメリカ国民が接種するのに十分な量だ」と述べ、ことし夏の終わりか秋の初めまでに、ほぼすべての国民が2回の接種を受けるのに十分なワクチンを確保できるとする見通しを示しました。

そのうえでバイデン大統領は「大多数のアメリカ国民がワクチンを接種するまでには数か月かかる。これが厳しい現実だ」と述べ、感染拡大を防ぐため改めてマスクの着用を呼びかけるとともに、外国からの渡航者は出発前の検査と、到着後の自主隔離が必要だと強調しました。