北海道 紋別「流氷接岸初日」 去年より13日早く発表

オホーツク海に面する北海道紋別市は、流氷が接岸したとして26日に「流氷接岸初日」を発表しました。去年より13日早く、平年より11日早いということです。

紋別市は、気象台の紋別測候所が廃止されたあと、平成20年から独自に流氷の観測を行っています。

市によりますと、オホーツク海を南下し、沖合6キロまで近づいた流氷が沿岸付近の海面が凍った定着氷とつながり、観測している海面のほとんどが氷で覆われていることが目視で確認できたため、26日に「流氷接岸初日」を発表しました。

紋別市の「流氷接岸初日」は、去年より13日早く、平年より11日早いということです。

紋別市では新しい流氷観光船に観光客など66人が乗り込み、一面に押し寄せた流氷の景色を楽しみました。

千葉県から訪れた60代の男性は「初めて流氷を見て、すごいとしか言いようがありませんでした。思ったより分厚い氷で、船がやっと進んでいる感じがしました。接岸初日に来ることができてタイミングがよかったです」と話していました。

また、市内に住む60代の女性は「去年、札幌から紋別に転居してきたので、流氷を見るのは初めてです。氷の割れ目を見ると青く透き通っていて分厚くて、びっくりしました。感動です」と話していました。

観光客少なく閑散と

「流氷接岸初日」が発表された紋別市内の港では、一面が白い氷で覆われていました。

独自に流氷を観測している紋別市水産課の片倉靖次さんは「去年より早い流氷接岸初日になりました。流氷がこのままとどまって紋別らしい冬になってほしいです。海が真っ白に覆われているので、非常に見応えがあると思います」と話していました。

また、流氷観光船が停泊する岩壁近くで飲食店を経営する男性は「この時期は外国人の観光客で混雑しているはずなのに、新型コロナの影響で去年から閑散としています。せっかく、たくさんの流氷が来ているのにお客さんが少なくて残念です」と話していました。