陸上 東京五輪の代表選考基準 日本選手権の“一発選考”を踏襲

日本陸上競技連盟は、1年延期となった東京オリンピックの代表選考基準を発表し、トラックとフィールドの種目は延期前に示した基準を踏襲し、ことし6月の日本選手権が事実上の“一発選考”の場となります。

陸上では、東京オリンピックの代表に男女のマラソンで6人全員が内定したほか、競歩や長距離種目を含めて全体で合わせて16人が内定しています。

日本陸連は25日、オンラインで開いた理事会でトラックとフィールドの種目の選考方法を新たに決めて発表しました。

別に日本選手権が行われる長距離種目などを除く各種目については、ことし6月に開催される日本選手権で3位以内に入り、大会終了までに参加標準記録を突破した選手が代表に内定します。

たとえば、オリンピックの出場枠を3つ確保できる見通しの男子100メートルは、日本選手権の3位以内の選手が参加標準記録を突破していればその時点で代表に内定することになり、日本選手権が事実上の“一発選考”の場となります。

このほか、世界ランキングをもとに選考される道もありますが、ことし5月のアジア選手権に続いて25日、例年5月に国内で実施している国際大会、「ゴールデングランプリ」を実施しないことが発表され、選手たちはランキングに必要なポイントを得られない可能性もあります。

これについて日本陸連は今後、国際競技団体の世界陸連とも協議していく方針で「いろいろなことを想定しながら新たな道を探り選手をサポートしていきたい」としています。

テスト大会 ことし5月に東京と札幌で実施

日本陸連の理事会では東京オリンピックに向けたテスト大会をことし5月に東京と札幌で実施することも決まりました。

それによりますと、会場が札幌市に変更され、その後予定が決まっていなかったマラソンのテスト大会を、ことし5月5日に札幌市のコースで、新型コロナウイルスの影響で延期されていたトラック種目などのテスト大会を5月9日に国立競技場で行うことになりました。

東京大会の日本選手団の総監督を務める日本陸連の尾縣貢専務理事は「東京大会の開催に向けて向かい風になっているが、開催を想定して着々と準備を進める。スポーツの真価や意義、役割や価値を国民の皆さんに伝えるために周到な感染対策をしながら競技会を開催していく」と話していました。