自宅などで体調悪化し死亡 全国で197人に 年明け以降に急増

新型コロナウイルスに感染し自宅などで体調が急に悪化して亡くなった人は197人に上ることが分かりました。年明け以降急増して今月は75人と、すでに先月を上回っています。25日も、自宅で死亡するケースの発表がありました。

全国の警察は医療機関以外で亡くなった人などについて、詳しい死因を調べるため検視や解剖を行っています。

警察庁によりますと、新型コロナウイルスに感染し自宅などで体調が急に悪化して亡くなった人は去年3月から今月までに分かっているだけで197人に上ることが分かりました。

今月は20日までのおよそ3週間で75人に上り、先月の56人をすでに上回っています。

体調が悪くても医療機関を受診するまでに時間がかかるなどして、亡くなってから感染が判明するケースも多いということです。

自宅などでの容体の急変は全国で相次いでいて、自治体によっては保健師が自宅を訪問して健康状態を確認したり、24時間、看護師や医師が電話で相談に応じる窓口を設置したりするなど対策を進めています。

自宅で容体急変し死亡 25日も発表が…

25日も、新型コロナウイルスに感染し自宅療養中だった人の容体が急変し、死亡したという発表がありました。

相模原 90代男性が死亡 健康観察継続も電話連絡取れなくなる

相模原市は、新型コロナウイルスに感染し市内の自宅で療養していた90代の男性が24日、死亡したと発表しました。

相模原市によりますと、90代の男性は今月20日に感染が確認されましたが発熱などの症状がなく本人も希望したことなどから自宅での療養となり、市と県が連携して電話などによる健康観察を続けていたということです。

市によりますと24日の夕方、電話での連絡が取れなくなり自宅を訪問したところ意識不明の状態で倒れているのが見つかり、運ばれた病院で死亡したということです。

市によりますと、男性は消化器系の基礎疾患があり23日には一時、息苦しさを訴えましたが、その後、症状が治まったことから経過観察としていました。

市は今後、特に支援が必要な人を対象にしたチームを立ち上げ安否確認を強化したいとしています。

相模原市保健所の鈴木仁一所長は「できる限りの対応をしてきたが残念だ。支援チームを早急に立ち上げ対策を強化したい」と話していました。

神奈川県内で県などが健康観察を行う自宅療養中に死亡した人は、これで2人目です。

これとは別に、今月15日には大和市の70代の男性が検査で感染が判明した後、保健所が連絡を取る前に自宅で死亡しているのが見つかっています。