国会 補正予算案 実質審議へ 特措法改正案の修正協議も本格化

国会では25日から新型コロナウイルス対策などを盛り込んだ今年度の第3次補正予算案の実質的な審議が始まります。また、新型コロナ対策の特別措置法などの改正案をめぐっても、今週、与野党の修正協議が本格化する見通しです。

国会では先週、菅総理大臣の施政方針演説に対する代表質問が行われたのに続いて、25日と26日、衆議院予算委員会で今年度の第3次補正予算案の審議が行われます。

追加の歳出が19兆円余りの予算案には、新型コロナウイルスの感染防止策や経済対策などの費用が盛り込まれていて、政府・与党は、年度末に向けて切れ目のない予算の執行が必要だとして、速やかな成立に理解を得たい考えです。

一方、野党側は、予算案は緊急事態宣言が出される前に編成されたもので今の感染状況が反映されていないとして「Go Toトラベル」などに関連する費用を撤回し医療機関や事業者の支援に振り向けるよう、組み替えを求めることにしています。

予算案は26日、衆議院を通過し、参議院での審議を経て今週中に成立する見通しです。

予算案成立後、新型コロナ対策の実効性を高める必要があるとして政府が提出した特別措置法や感染症法などの改正案の審議が行われる予定です。

野党側は、入院勧告に応じない感染者への懲役刑をはじめ罰則の導入に慎重な姿勢を示しているのに対し、与党側は柔軟に対応する構えで、今週、与野党の修正協議が本格化する見通しです。