名古屋市 新型コロナ 症状なく自宅療養中の高齢者 死亡

名古屋市は、新型コロナウイルスに感染し、自宅で療養中だった高齢者が23日までに死亡したと発表しました。患者には症状がなく市は即座に入院する必要はないと判断していたとしたうえで、病床確保にさらに力を入れていくことにしています。

名古屋市は、24日夜、会見を開き、4、5日前に新型コロナウイルスへの感染が確認され、市内の自宅で療養していた高齢者1人が23日までに死亡したと発表しました。

年齢や性別については遺族の意向があるとして明らかにしていませんが、患者には症状がなく、保健センターが、毎日、電話などで健康観察を行い、亡くなる前日も異常はなかったということです。

名古屋市では、24日の時点で、新型コロナウイルスの患者のために確保した215の病床がすでに満床となり、専用の病床以外に入院している患者もいる状態で23日夜の時点で自宅療養中の人は1083人いるということです。

名古屋市で自宅療養中の患者が亡くなるのは初めてで、市の担当者は「基礎疾患、年齢など総合的に判断して即座に入院は必要ないと判断していた。受け入れ可能な病床確保のためいろいろな手段を考えていく」と話しています。