横浜 「野毛大道芸」 路上の密避け試験的に屋内で開催へ

横浜市で30年以上続き、日本三大大道芸の一つとされる「野毛大道芸」が、新型コロナウイルスの影響でことしの秋、初めて屋内で開催されることになり、24日は試験的にホールで催しが開かれました。

昭和61年に地域を活性化しようと始まった「野毛大道芸」は毎年、国内外の大道芸人が広場や路上など街なかでパフォーマンスを繰り広げます。

新型コロナウイルスの影響で去年の催しは中止となりましたが、実行委員会では、ことしは9月に初めての試みとして屋内で開催する予定にしています。

24日は試験的に会場とする予定のホールを使って催しが開かれ、客席の数を半分に制限して距離を取ったうえで、6組の芸人がパフォーマンスを披露しました。

路上で演者と客が一体となるのが大道芸のだいご味の一つですが、ステージ上から観客席に自分と同じ動きをするよう促す場面もあり、会場を盛り上げていました。

催しを主催する野毛地区振興事業協同組合の平出揚治理事長は「大道芸はその名のとおり屋外でやるものだが、路上で開けば人が集まり密集してしまいます。野毛大道芸の火を絶やさぬよう工夫して、何とか開催したい」と話していました。