“引っ越し時期ずらせないか検討を” 国土交通省 人手不足深刻

引っ越しは例年、3月中旬から4月上旬に集中しますが、国土交通省は新型コロナウイルスの影響で業者の人手の確保が難しくなるおそれがあるとして、引っ越しの時期をずらせないか検討するよう呼びかけています。

企業の人事異動や進学などに伴う春の引っ越しをめぐっては、業者の人手不足を背景に引っ越しをしたくてもできないケースが出ています。

ことしの春の引っ越しについて国土交通省では、土曜日の3月13日から混み始め、3月20日から4月4日にかけてが特に混み合うと予想しています。

トラック輸送の業界団体によりますと、新型コロナウイルスの感染拡大に伴ってネット通販の荷物が増えていることや、短期アルバイトの学生を集めることが難しくなっていることから、ドライバーなどの人手不足は例年以上に深刻だということです。

国土交通省はピーク時の引っ越しは予約が入りにくかったり、料金が割高になったりする可能性があるとして、利用者に引っ越しの時期をずらせないか検討を求めるとともに、企業に対しては経済団体を通じて人事異動の時期を分散するよう呼びかけています。