新型コロナ AIなどで感染拡大の端緒分析 実証実験へ 政府

新型コロナウイルスの感染傾向を早期に把握するため、政府は民間の検査会社からPCR検査のデータを提供してもらい、AI=人工知能などで感染拡大の端緒を分析する実証実験を行う方向で調整を進めています。

新型コロナウイルスの感染状況をめぐっては、医療機関などで実施する検査は発症後に受診する人が中心で、感染が市中でどのように広がっているのか早期に傾向を把握するのが難しいという指摘もあります。

このため政府は民間の検査会社と契約して、PCR検査で得られた感染者数や陽性率などのデータを提供してもらい、AI=人工知能などを活用して感染拡大の端緒や傾向を分析する実証実験を行う方向で調整を進めています。

また必要に応じて、感染の端緒が早期に現れる可能性のある学校や空港、飲食店などでも検査会社と協力して定期的に検査を実施するなどとしています。

政府は検査会社や専門家と具体的な方法などを詰めたうえで、3月中にも実験を始めたいとしています。