千葉県 新型コロナ 新たに6か所でクラスター 411人の感染確認

千葉県内で23日に発表された新型コロナウイルスの新たな感染者は411人で、病院や県立高校、高齢者施設など合わせて6か所で、新たな感染者の集団=クラスターが発生したという発表が相次ぎました。

病院や高齢者施設などでクラスター

柏市の「柏市立病院」では、これまでに同じ病室に入院していた60代から80代の患者3人と医療従事者2人の合わせて5人の感染が確認されました。

この病院では去年12月末までに関係者35人の感染が確認され4人が死亡しましたが、柏市によりますと、今回の集団感染は別の感染経路から発生したとみられるということです。

市川市の「県立国府台高校」では、これまでに高校2年生の生徒15人と教員1人の合わせて16人の感染が確認され、2年生は当面学年閉鎖するということです。

さらに市川市の障害者が通う生活介護事業所「大地」では、これまでに関係者10人の感染が確認されました。

このほか高齢者施設での新たな集団感染の発表も相次ぎ、
▽野田市の介護老人保健施設「梅郷ナーシングセンター」では関係者26人
▽千葉市稲毛区の高齢者グループホーム「ひこうせん」では関係者16人
▽柏市のサービス付き高齢者向け住宅「アプリシェイト柏」では関係者8人の感染が
これまでにそれぞれ確認されました。

県内で発表された感染者は合わせて1万9903人となりました。

5人が死亡

また、60代から90代以上の4人と年齢が非公表の1人、合わせて5人の死亡が発表されました。

90代以上の白井市の男性は、今月中旬からせきなどの症状があったため2回にわたってPCR検査を受け、いずれも陰性でしたが肺炎が確認されたため、今月19日に県内の医療機関に入院し、2日後の21日に死亡したということです。そして死亡したあとの検査で感染が確認されたということです。

九十九里町の60代男性は、今月14日に発熱がありましたが、翌日症状がなくなったためその際は検査を受けず、同居している妻の感染が確認されたあと濃厚接触者として20日に検体を採取しました。そして翌日の21日に自宅で死亡しているのを家族が発見し、その後出た検査結果で陽性だったということです。

県内で死亡した感染者は、208人となりました。