香港 新型コロナ 感染が急速に拡大で一部の地区をロックダウン

香港では、一部の地区で新型コロナウイルスの感染が急増していることを受けて地元政府がこの地区への出入りを制限する措置を取りました。

香港政府は、23日朝、九龍半島のジョーダン地区について、新型コロナウイルスの感染が急速に拡大しているとして地区への出入りを制限するいわゆるロックダウンの措置を初めてとりました。

この措置は、地区内の住民全員の検査が終わるまでで、地元メディアによりますと対象になるのはおよそ1万人だということです。

香港政府は検査で陰性だった人が月曜日には出勤できるよう、48時間以内に検査を完了させることを目指すとしています。

この地区は、繁華街に近く古い建物が密集しているところで、今月1日から20日までの間に合わせて162人の感染が確認されました。

現場周辺では、未明から警察や衛生当局の職員が出て、臨時の検査場を設置したり、通りに規制線を張ったりする作業を行っていました。

香港では、去年11月下旬から感染が再び拡大し、3人以上で集まることや、午後6時以降の外食禁止などの厳しい制限のほか、一部の地区で住民に検査を義務づけるなど対策を強化していますが、感染者数は減らず、1日数十人から100人程度の感染が確認されています。