冬の北京五輪まで1年余 施設公開 感染対策も万全と強調

中国の北京で来年2月に予定されている冬のオリンピックまで1年余りとなり、競技施設や選手村の一部が公開されました。大会の組織委員会は、整備は順調に進んでいるとしたうえで、新型コロナウイルス対策も万全だと強調し、大会の成功に自信を示しました。

北京では、来年2月4日から冬のオリンピックが、3月4日からパラリンピックがそれぞれ開催される予定で、開幕まで1年余りとなる中、整備が進められている競技施設や選手村の一部が、22日、外国メディアに公開されました。

このうち、先月完成した「国家スピードスケート館」は、2008年夏のオリンピックの会場の跡地に建設された、1万2000人の観客が入れる施設で、今月からリンクの製氷が始まっています。
また、3か所の選手村のうち、市中心部に近い選手村も公開されました。

居住エリアの建物の建設はすでに終わり、現在は仕上げの内装工事が行われていて、大会中は2000人余りが滞在できるということです。

北京オリンピックをめぐっては、新型コロナウイルスの影響でテスト大会が中止されるなどの影響が出ていますが組織委員会の劉興華さんは、「感染対策には十分な準備と対応をしている。国の予防対策に完全に従い、安全に開催する」と強調し、大会の成功に自信を示しました。

また、北京大会のおよそ半年前に予定されている夏の東京大会については「予定どおり行われ、われわれも順調に開催できることを望んでいる」と話していました。