函館市 入所型福祉施設の従業員5000人余に 定期的PCR検査へ

介護施設などでの新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため北海道函館市は2月から入所型の福祉施設の全従業員5000人余りを対象に、定期的にPCR検査などを実施することになりました。

函館市では1月15日に障害者や高齢者の救護施設「明和園」でクラスター=感染者の集団の発生が確認されました。

市によりますと従業員などから感染が広がった可能性が高いということです。

このため市はおよそ250か所ある入所型福祉施設のすべての従業員、5000人余りを対象に、2月から月に1回程度、PCR検査や抗原検査を行って感染の有無を定期的に確認することになりました。

検査費用は函館市が負担し、新型コロナウイルスのワクチンの接種が始まるまで続けるということです。
函館市の工藤寿樹市長は「福祉施設で感染が広がると入所者の人たちが重症化するリスクが高く医療体制を圧迫しかねない。定期的に従業員の検査を実施し感染防止を徹底したい」と話しています。