“受験生の不利益にならないよう適切に試験を” 文科省が要請

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で個別の試験を中止する大学などが相次いでいるのを受けて、文部科学省は、全国の大学に通知を出して受験生の不利益にならないよう選抜方法を直前に変更しないことを求めました。

大学入試は、大学入学共通テストの1回目の本試験が終わり、1月25日から2次試験に向けた出願の受け付けが始まりますが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、選抜方法を変更する大学が相次いでいます。

国立大学では栃木県の宇都宮大学が2次試験の学力検査の中止を決めたほか、長野県の信州大学も緊急事態宣言が延長された場合などに2つの学部で個別の試験を中止し、共通テストの成績などで合否を判定するとしています。

こうしたことを受けて文部科学省は、22日、全国の大学に対し、受験生の不利益にならないよう、出願後は選抜方法を変更せず、適切に試験を実施してほしいと通知しました。

この中では、▼感染対策を徹底して試験を行うことや、▼変更を行う場合でも試験時間の短縮や面接をオンラインに切り替えることなどにとどめるよう対応を求めています。