さいたま市と川越市の介護施設でクラスター発生 感染経路調査

さいたま市と川越市の介護施設で感染者の集団=クラスターが起きていたことが22日新たに明らかになり、市が感染経路などを調べています。

クラスターが起きたのは、さいたま市のデイサービス事業所「ゆめの園りふれ浦和」と川越市の介護老人保健施設、「瑞穂の里」です。

さいたま市によりますと、「ゆめの園りふれ浦和」では1月18日に80代の利用者の感染が確認されて以降、検査で陽性になる人が相次ぎ、感染が確認されたのは22日までに利用者9人と従業員1人の合わせて10人に上るということです。

この事業所では、1月14日と15日にカラオケが行われ、感染が確認された利用者のうち7人が参加していたということです。

カラオケではマスクを外していた人もいたということで、市は「重く受け止めている」としたうえで、当時の状況を詳しく調べるとともに、事業所に対する指導についても検討しています。

また、川越市によりますと、「瑞穂の里」では22日までに職員2人と入所している高齢者20人の合わせて22人の感染が確認されたということで市は、濃厚接触者がいないかや感染経路などを調べています。

「瑞穂の里」で確認された19人を含め、埼玉県内では、22日新たに358人が新型コロナウイルスに感染していたことが確認されたと発表されました。

内訳は、▽埼玉県の発表が221人、▽さいたま市が48人、▽川口市が35人、▽川越市が32人、▽越谷市22人となっています。

県によりますと、これまでに集団感染が確認されている戸田市の戸田中央総合病院では22日新たに職員1人の感染が確認され、合わせて314人となりました。

これで、県内で感染が発表されたのは、累計で2万2732人となりました。

また、埼玉県や川越市などは新型コロナウイルスに感染した合わせて11人が死亡したと発表し、1日に発表された死者数としてはこれまでで最も多くなりました。

このうち3人は集団感染が起きている川越市の「池袋病院」の入院患者だということです。

これで県内で感染が確認され、死亡した人は304人となり300人を超えました。