“日豪も核兵器禁止条約に参加を” 被爆者が豪で協力訴え

核兵器禁止条約が発効した22日、オーストラリアに向けてオンラインで被爆者が体験を語る証言会が開かれ、広島の被爆者が条約に加わらない方針を示している日本やオーストラリアも参加するよう、政府への働きかけが必要だと訴えました。

この証言会は、平和活動を行っているNGO「ピースボート」が、去年10月から世界各国に向けてオンラインで開いています。

核兵器禁止条約が発効した22日は、広島の被爆者、伊藤正雄さんが、オーストラリア西部のフリーマントル市で、会場に集まったおよそ30人に向けて自身の体験などを語りました。

伊藤さんは、4歳の時に爆心地から3.2キロほどの自宅前で、三輪車に乗っていた時に被爆し、その後、きょうだいを相次いで亡くしたことや、今も放射線の影響に苦しんでいる被爆者がいることなど、被害の恐ろしさを伝えました。

アメリカの核の傘のもとにある日本とオーストラリアは、核兵器禁止条約に参加しておらず、伊藤さんは「核兵器が二度と使われることのないよう、条約への参加を政府に働きかけてほしい」と呼びかけていました。

参加したフリーマントル市の市長は「きょうという大事な日に証言を聞けたことには大きな意義がある。条約の発効は核廃絶に向けた始まりになると思います」などと話していました。

証言会には、これまでに7か国でおよそ670人が参加していて、ことし中に100か国に向けての開催を目指すということです。