和歌山 競輪レースに出場 選手31人が新型コロナに感染

今月、和歌山市で行われた競輪のレースに出場した選手のうち31人が新型コロナウイルスに感染したことが分かりました。

これは競輪を統括するJKAが22日発表しました。

それによりますと、和歌山市の和歌山競輪場で今月9日から4日間にわたって行われたレースに出場した113人の選手のうち31人が、新型コロナウイルスの検査で陽性と判定されました。

このレースに出場した複数の選手が16日までに発熱を訴えてきたため、出場した選手全員にPCR検査を実施したところ感染が分かったということです。

競輪で、これだけの規模の感染者が一度に分かったのは初めてで、陽性と判定された31人は保健所の指示に基づいて自宅で隔離されるか入院していて、重症者はいないということです。

JKAによりますと、113人の選手はレースの開催期間中、競輪場の隣にある宿泊施設や近隣のホテルなど3つの施設に分かれて宿泊していました。

今回の事態を受けてJKAは、今後レースに参加するすべての選手に対して新型コロナウイルスの検査を義務づけていくことを決め、「感染症専門家の指導のもと原因の究明と対策の抜本的な強化に取り組むこととしています」とコメントしています。