コロナ 12月以降 自宅療養中に死亡12人 関東1都6県 NHKまとめ

NHKのまとめでは12月以降、新型コロナウイルスへの感染が確認された当初は入院の必要がないと判断され、自宅で療養していて死亡した人は、6の都県の12人となっています。

NHKが関東の1都6県の自治体に取材したところ、先月以降、新型コロナウイルスに感染したあと、自宅療養中に症状が悪化して死亡した人は21日までに、
▽東京都で6人
▽栃木県で2人
▽神奈川県と千葉県、埼玉県、群馬県で、それぞれ1人の、
合わせて12人となっています。

こうした中、新型コロナウイルスに感染して自宅で療養する人は、21日の時点で関東の1都6県で2万2410人に上っています。

都県別では、
▽東京都が8927人
▽千葉県が4584人
▽神奈川県が3953人
▽埼玉県が3674人
▽栃木県が693人
▽茨城県が410人
▽群馬県が169人となっています。

また、緊急事態宣言が出ている地域を中心に、重症患者用の病床がひっ迫しているところもあります。

21日の時点の「現在確保している」あるいは「すぐに使える」重症患者用の病床の使用率は、
▽神奈川県で94%
▽千葉県で77.6%
▽埼玉県で64.4%
▽東京都で63.6%となっています。
また、
▽栃木県で45.7%
▽群馬県で18.3%
▽茨城県で17.9%でした。

NHKは、東京23区に対し、自宅療養者への健康観察をどのように行っているかや、支援内容について尋ねました。

健康観察への対応

まず、自宅で療養する人の健康状態を確認するために、どのような対応を行っているかです。

23区すべてが、保健師などが電話で確認していると回答しました。

さらに、渋谷区や墨田区では、無料通話アプリ「LINE」も活用し、健康状態を報告してもらう取り組みを一部で行っているほか、大田区も「アプリを導入する予定」と話しています。

また、墨田区では、必要性を判断したうえで看護師を療養者の自宅に派遣し、健康状態を確認しているということです。

一方、健康観察の頻度については、多くの区が「1日1回、電話での確認を原則としている」としていますが、体調などに応じて2日から3日に1回としている区もあるほか、品川区は「本来は1日2回行いたいが、業務量と人員の都合で1日1回しか行えていない」と回答しています。

パルスオキシメーターの貸し出し

次に、血液中の酸素濃度を測るパルスオキシメーターの貸し出しについて尋ねました。

今月18日の時点で「貸し出している」と答えたのは、▽千代田区、▽港区、▽品川区、▽新宿区、▽中野区、▽練馬区、▽目黒区、▽杉並区、▽豊島区、▽板橋区、▽北区、▽大田区、▽江東区、▽江戸川区、▽台東区、▽荒川区、▽墨田区、それに▽葛飾区の18の区です。

多くの区が「年齢や症状などから保健所が必要だと判断した人にかぎって貸し出している」としているほか、中野区では「必要となる人が急激に増えていて、貸し出しや回収を行う職員の確保が課題になっている」と回答しています。

一方、「貸し出していない」と答えたのは、▽中央区、▽渋谷区、▽文京区、▽世田谷区、それに▽足立区の5つの区です。

ただ、これらの区も、東京都が区を通じて貸し出す取り組みを始めたため「準備が整ったら配布したい」などと話しています。

食料支援

続いて、外出できない自宅療養者に食料などを送る支援を、区で行っているかどうかです。

「食料支援を行っている」と回答したのは、▽港区、▽品川区、▽新宿区、▽中野区、▽練馬区、▽杉並区、▽板橋区、▽北区、▽江東区、▽江戸川区、▽荒川区、▽足立区、それに▽墨田区の13の区です。

多くの区で、本人の希望や必要性に応じた支援となっていて、▽港区では介護が必要な高齢者のための配食サービスも行っているほか、▽杉並区などでは食料に加え、水や衛生用品を送ることもあるということです。

「食料支援を行っていない」と答えたのは、▽中央区、▽千代田区、▽文京区、▽渋谷区、▽目黒区、▽世田谷区、▽豊島区、▽大田区、▽台東区、▽葛飾区の10の区です。

このうち、文京区は「買い物を支援する取り組みを行っている」としています。

東京都は、今月25日から都内全域で自宅療養者に1週間分の食料品を無料で配る支援を順次始めることにしていて、多くの区が、この取り組みで対応したいとしています。