元広島県議「検察官に迎合」 捜査の供述翻す 河井元法相の裁判

公職選挙法違反の罪に問われている河井克行元法務大臣の裁判で、広島県議会の門田峻徳元議員が、捜査段階の供述を翻して、現金を受け取った記憶は無く「検察官に迎合していた」と証言しました。

元法務大臣の河井克行被告(57)は、妻の案里被告(47)が初当選したおととしの参議院選挙をめぐって、公職選挙法違反の買収の罪に問われ、無罪を主張しています。

22日の裁判では、広島県議会の門田峻徳元議員の証人尋問が行われ、起訴内容で元大臣から、おととし6月と7月の2回、合わせて60万円を受け取ったとされたことについて「現金の受け渡しがあったかどうか、記憶にない」と述べました。

検察官は、去年2月以降の取り調べで受け取りを認める内容の供述をしているとただしましたが、門田元議員は捜査段階の供述を翻し「認めないと捜査が厳しくなると思い、検察官に迎合していた。事件に関わっていると報道されたら、私が理事長を務める学校に大迷惑になると思い、いったん、しのごうと思った」と述べました。

検察官が「なぜ覚えていないのか」などと追及しましたが、門田元議員は「記憶に無いんです。理由はありません」と繰り返し答えました。

一方で、門田元議員は、現金の受け渡し場所とされる飲食店やホテルで、克行元大臣と会った状況については明確に証言しました。

このため裁判長が「元大臣とのやり取りの場面だけ、すっぽりと記憶が抜けているのか」と尋ねると、門田元議員は「パニックになって記憶が無い」と答えました。