新型コロナに感染 自宅で入院待ちの70代男性が死亡 岐阜

岐阜県は、新型コロナウイルスに感染し、自宅で入院を待っていた各務原市の70代の男性が容体の急変で救急搬送されることになったものの、搬送先が決まるまでのおよそ2時間半の間に心肺停止の状態となり、その後、死亡したことを明らかにしました。

岐阜県によりますと亡くなったのは、各務原市の70代の男性です。

男性は、今月19日に新型コロナウイルスに感染したことが確認され、翌20日に岐阜県内の病院に入院する予定でしたが、20日早朝に容体が悪化したため家族が消防に通報したということです。

救急隊員が保健所と連絡を取りながら、複数の医療機関に受け入れを打診し、通報からおよそ2時間半後に搬送先が決まりましたが、その時点で男性は心肺停止の状態になっていたということです。

男性は、その後、搬送先の病院で死亡しました。

岐阜県によりますと、男性が当初、入院する予定だった病院は、容体が急変した早朝の段階では、受け入れができない状況だったということで、岐阜県は「搬送先を決めるまで一定の時間を要したのは事実であり、真摯(しんし)に受け止めている」としています。

20日の時点で岐阜県内の感染者のための病床の使用率は64.6%で、各務原市や岐阜市を含む地域は81%と、病床のひっ迫が特に深刻になっています。

岐阜県は、医療機関との連携を深めるなどして病床の確保を進めるとともに、入院調整が円滑に進むよう対応を急ぎたいとしています。