1週間のスーパー売り上げ前年比16%増 インスタント食品伸びる

首都圏の1都3県に緊急事態宣言が出されて最初の日曜日にあたる今月10日までの1週間に、対象の地域ではスーパーの売り上げが前の年に比べて16%増加したという調査結果がまとまりました。手軽に調理できるインスタント食品や冷凍食品などの販売が伸びているということです。

東京のマーケティング会社の「トゥルーデータ」は、首都圏の1都3県に緊急事態宣言が出されて最初の日曜日にあたる今月10日までの1週間の対象地域にあるスーパーおよそ70店の販売動向を分析しました。

それによりますと、店の売り上げは前の年の同じ時期に比べて平均で16%増えたということです。

商品別にみますと、消毒用のジェルやスプレーなど「殺菌消毒関連」が8.7倍、「マスク」が2.5倍に増えました。

このほか、「インスタントみそ汁」が80%、「レトルトカレー」が59%、「冷凍食品」が18%増加するなど、自宅で手軽に調理できる商品の販売が伸びています。

調査した会社の烏谷正彦さんは「飲食店に対する営業時間の短縮要請をきっかけに、外食を控えた消費者が簡単に調理できる商品を買い求めていることがうかがえる」と話しています。

この会社によりますと、いわゆる“巣ごもり需要”を見込んで食品などの在庫を増やした店も多く、目立った品切れは見られないということです。