コロナ影響 ゲームセンター閉店相次ぐ 今後も経営難続くか

新型コロナウイルスの影響で、利用客が減少している東京都内のゲームセンターは、閉店が相次いでいます。緊急事態宣言の中でも協力金はなく、業界団体では今後も経営難が続くとみています。

40年以上、新宿駅西口で営業を続けてきた老舗のゲームセンター、「ゲームスポット21」は今月20日に閉店しました。

この店には50台以上のゲーム機があり、家庭用ゲーム機やスマートフォンのゲームに押されながらも、常連客や息抜きに訪れるサラリーマンなどに支えられてきましたが、感染拡大を受けて売り上げは以前の2割ほどに落ち込みました。

そのため去年の秋には閉店が決まり、2回目の緊急事態宣言が出されことを受けて、閉店日を1週間ほど前倒ししたということです。
最後の営業日には常連客が訪れてお気に入りのゲームを楽しみ、閉店時間を迎えると従業員と声をかけあいながら別れを惜しんでいました。

子どものころから利用してきた40代の男性は、「ついにここもかという印象です。すごく寂しいです」と話していました。

ゲームスポット21の市来直毅店長は、「もう少し頑張ることができるかと思いましたが力不足でした。残念です」と話していました。

ゲームセンターの運営企業やメーカーで作る日本アミューズメント産業協会によりますと、感染拡大のあと新宿や秋葉原などを中心にゲームセンターの閉店が相次いでいるということで、今月の緊急事態宣言では、飲食店に出されている協力金などの行政の支援はなく、協会は今後も経営難が続くとみています。