仏 マクロン大統領 大学食堂で食事を1ユーロで提供 学生を支援

フランスのマクロン大統領は新型コロナウイルスの影響で経済的に困窮する学生を支援するため、国内各地の大学の食堂で食事を1ユーロ、日本円で120円余りで提供すると発表しました。

フランスでは生活費をみずから稼ぐ学生も多く、新型コロナウイルスの影響でアルバイトができなくなるなどして経済的に困窮する学生が増えています。

また、感染対策で対面での授業が大幅に制限されてストレスを抱える学生も少なくないとされ、21日には東部のリヨンなどで政府に抗議する学生のデモが行われました。
こうした中、マクロン大統領は21日、パリ近郊の大学を訪れて学生と対談し、経済的な支援が必要な学生を対象に国内各地の大学の食堂で食事を1日2回、1食あたり1ユーロ、日本円で120円余りで提供すると発表しました。

地元メディアによりますと、感染対策のため食事は持ち帰りで提供するとしています。

また、マクロン大統領は悩みを抱えている学生が精神科医など専門家に相談する際に費用を負担する方針も示しました。

一方で、マクロン大統領は「目標は感染拡大を遅らせワクチンの接種を終えて新学期を迎えることだ」と述べて、ことし9月までは授業の制限などが続くという見通しを示したうえで学生に理解を求めました。